☆革の色戻し

ブーツを履いていると、当てたり擦れたりして塗装が剥げてしまうことがあります。地面を歩いているので仕方がないかもしれませんが、大切なブーツの傷んだダメージを見るのは悲しい物です。

これはLONE WOLF(ローンウルフ)のハンターモデル。レッドウィングのオロラセットポーテージの赤味を少し抑えたラセットブラウンです。

いろいろなところに当てて塗膜が剥がれ、ダメージが沢山出ています。ここでは色の補修をしていきましょう!
準備するのはこれだけです。薄め液として真水を使います。
あのコロンブスから出ている「カラーチューブ3000」という商品。アドカラーと呼ばれています。このブーツに合った色を調色するのですが、茶色はクロ、キイロ、アカがあれば作れます。

パレットに出したところです。アカをベースにキイロとクロで整えて行きますが、クロはほんの少しで劇的に変わるので、少しずつ足していきます。

ほぼ近い色が出来ました!


先ずは要所にひと塗りしてみました。やや厚塗りなのが分かります。溶剤は真水ですが、パレットに真水は入れません。筆先に少しつけてブーツの上で塗り伸ばします。ここで注意すべき点がひとつ。アドカラーは速乾性ですのでゆっくりは出来ません。ブーツの上で濃度を整えるように作業するのがコツです。焦らず大胆に進めて行きましょう。

完成です!

以下にいくつかのポイントを記載します。

・塗りたい面の3割増しぐらいのスペースで塗るのがきれいに仕上げるコツです。
・塗料が濃いと筆跡が残りますが、真水を少しだけ吸わせた筆で塗料を広げる様に塗り直せばフラットに仕上げることが出来ます。
・重ね塗りは塗膜の表面が軽く乾いてから行います。2〜3分で乾きます。
・塗っているときの色と乾いてからの色が違うのは当たり前なので、最終的な色のチェックは乾いた状態で見ますが、塗っている最中でも色合わせは可能です。パレット上で微調整しながら塗っていきます。
・但し、塗り重ねも2回から3回までに。厚塗りは禁物です。
・マスキングの必要は在りませんが、ステッチやソールに筆先が触れないように注意が必要です。

いかがでしたか。さほど難しい作業では無いので挑戦してみてください。見違えるように戻ります!

★最後に・・・
アドカラーは水性顔料塗料なので乾くと塗膜が硬くなります。染料とは違い色落ち劣化がし難いのが特徴です。完全に乾いたら修正した部分にだけ、保革油を塗り込んでおくと良いでしょう。